血圧が急上昇(血圧サージ)する原因は、あの行動だった!

普段は、血圧は正常だという方もちょっと高めという方も、ある要因が重なると血圧が急上昇(血圧サージ)してしまうことが、普通に起きてしまいます。その原因とは、どんなことかを知っておいてください。

血圧の上がる要因

自分のある行動で、どのくらい血圧が上がるかということを意識したことがありますか? 意外なことで大きく血圧が上昇することもあるんです。

 

通常、血圧が正常値をキープしている方でも、ある行動が重なってしまうと血圧が急激に上がってしまうことになります。

 

血圧の上がる要因と上昇する数値を見てみたいと思います。どんなことをすると、どのくらい上がるかを一覧にしてみました。あなたが思うくらいの血圧の上昇だったでしょうか。

 

【 血圧が上がる要因と数値 】

要因 血圧上昇の数値
朝起きる   20mmHg
コーヒーを飲む    8mmHg
トイレで息む   12mmHg
通勤中のストレス    9mmHg
月曜日の朝   19mmHg
タバコを吸う   21mmHg
酒の飲みすぎ   20mmHg
階段や坂を上る   19mmHg
冬の寒さ    9mmHg
緊張している時   20mmHg

 

血圧の急上昇

血圧が急上昇する現象を『血圧サージ』と言います。サージとは、急上昇を意味しています。血圧を上げる要因は色々あって、その1つ1つは大きな血圧上昇ではなくても、その要因が重なって発生すると大きな波となって、血圧が急上昇してしまうのです。

 

55mmHgを超えるほどの血圧の急上昇現象(血圧サージ)になると、脳卒中の発症率が2.5倍になるとも言われています。

 

例えば、昨夜飲み過ぎて、冬の朝目覚めるという状態であれば、朝起きることで20mmHg上がって、深酒の影響でプラス20mmHg、寒さでプラス9mmHg、そしてそれが月曜日ともなると19mmHgがプラスされて、合計で68mmHgも急激に血圧が上がる訳です。

 

これだけ急上昇すれば、通常は基準内の健康な血圧であっても危険だと言わざるを得ないと言えます。いかに血圧の上がる要因を同時に発生しないようにするかが重要です。

 

朝が要注意

血圧は1日の中で、常に変化し続けていて、計るタイミングによって大きく違います。睡眠中は、副交感神経が優位に働き血圧を下げているので、朝起きて交感神経が優位になるだけでも20~30mmHgの血圧上昇があります。

 

血圧の急上昇(血圧サージ)は、調査の結果、特に血圧の変化が大きい起床時から2時間程度の間に一番起こりやすいと言われています。

 

ちょっと体を動かすだけでも、血圧は10~20mmHgは上昇するので、特に起床したばっかりの時間帯には注意が必要です。

 

血圧の急上昇を抑える方法(参考例)

NHKの番組の『ガッテン』にて紹介されていた血圧の急上昇を抑える方法を参考までに記載しておきます。

 

ベルトを締め過ぎない

きつくなったズボンや、ベルトを締め過ぎると、腹部の締め付けにより血圧が上昇する場合があるので、ベルトは締め過ぎないで、緩めにしておく。

 

足元を冷やさない

寒い時期は、冷えた床に素足で触れると血圧が急上昇する場合があるので、直接素足が触れないようにスリッパやソックスを履いて、足元を冷やさないようにする。

 

深呼吸が効果的

深呼吸には一時的に血圧を下げる効果がある。特に効果的な深呼吸のやり方は、30秒で6回(5秒に1回)の深呼吸をすること。

 

血圧の急上昇(血圧サージ)による脳卒中を防ぐには

血圧が急上昇して血圧サージの状態を引き起こすと、脳卒中になるリスクが高まると述べてきましたが、血管や血液の状態が動脈硬化を起こしやすくなっていると、一段と脳卒中の発生確率は高くなります。

 

あなたの血液はサラサラで流れやすくなっているでしょうか? 食生活の乱れや、生活習慣の乱れによって血液ドロドロになっていると危険度は増します。

 

血液中のコレステロールや中性脂肪、血糖が多いと、動脈硬化を起こしやすい血液ドロドロの状態といえます。動脈硬化を予防するためには、サラサラの血液を作る食べ物を積極的に摂りましょう。そして、生活習慣も見直してみましょう。

 動脈硬化を防ぐ対策としては、こちらを参考にしてください。