お酒は、適量であれば、主成分はアルコールなので、血行を良くしたり、血栓を作りにくくして、血液サラサラの効果があるのですが、飲み過ぎると逆に、血液ドロドロにする作用があります。
アルコールの利尿作用が『脱水症状』を引き起こす
アルコールには、血液中の抗利尿ホルモン(体液を保持する役割)の分泌を少なくして、トイレが近くなる利尿作用があります。アルコールを含む飲みものの量以上の尿を排出することで、脱水症状になります。
(例:ビールを1,000ml飲んで、1,100mlの尿を出すと、100mlの脱水状態)
利尿作用の働く水分は、
① 血液中の水分 |
の順番で排出されるのです。
したがって、飲酒時には、こまめに水分を補給しておかないと、脱水症状となりやすい状態になっています。
アルコールのその他の血液ドロドロ作用
おつまみには脂肪分が多いものや、糖質が多いものになりがちですが、アルコールには、脂肪の吸収を促す働きがあるので、血中の中性脂肪値を増やし、血液をドロドロにしてしまいます。
また、お酒を飲み過ぎると、肝臓でのアルコール分解に大きな負担がかかり、肝機能が低下するとコレステロールの処理能力も低下し、血中のコレステロールも増えることで、さらに血液ドロドロとなってしまうのです。
お酒(アルコール)も適量であれば、OKです!
社団法人アルコール健康医学協会では、純アルコール量にして約20~40gを限度とするのが適量としています。
人それぞれの適量がありますが、この量の範囲内で自分の体調も考慮して、あくまでも目安として飲んで下さい。
・ビール・・・・・・中瓶1本(500ml) |
出典: 社団法人アルコール健康医学協会のホームページより
普段から血液サラサラにすることが大事
お酒が好きで、普段からお酒をよく飲む方は、血液サラサラにしておくことが重要です。お酒(アルコール)を飲む前の状態から血液ドロドロ状態であると、飲みすぎることによって、利尿作用やその他の要因が重なって更に一層、血液ドロドロになりやくなります。
血液ドロドロは、血管にもダメージを与え、血管を固く、もろくしたり、血栓を作り詰まりやすくなります。つまり動脈硬化を引き起こしやすくなる訳です。
普段から血液サラサラにする成分を含んだ食材を使った食事をするように心がけておくことが、血液ドロドロを防止することにつながります。
特に、お酒(アルコール)を好んで飲む方には、血液サラサラになる食事を摂るようにしてください。