『タウリン○○mg配合』といった栄養ドリンクのCMで知られる『タウリン』。なんとなく疲労回復や滋養強壮に効果があるイメージはあっても、実際何に含まれているのか、どんな効能があるのかについてはあまり知られていません。ここでは『タウリン』の効能についてご紹介します。肝臓への効果が大きですよ!
タウリンとは?
『タウリン』とは、たんぱく質が分解される過程でできるアミノ酸の一種です。
人間の体にとって必要不可欠な成分で、心臓や筋肉、肝臓、網膜など、人体のあらゆる組織に含まれ、体重の約0.1%は『タウリン』であると言われています。
タウリンの働き
【肝機能の改善】
肝臓はもともと再生力が高い臓器ですが、肝細胞が弱ってくると再生力は低下します。『タウリン』を摂取することで肝細胞の再生を助けて、弱った肝臓の機能を正常に戻します。
また、日々の生活の中で蓄積した疲労物質は、主に肝臓で分解されて体外へ排出されます。肝機能が改善されることで、疲労回復効果も期待できます。
【脂肪肝の改善】
肝臓に溜め込まれた中性脂肪を外に出し、肝臓の働きを高める働きがあります。これにより、動脈硬化などの様々な生活習慣病を引き起こす脂肪肝を、予防・改善することができます。
【アルコールの代謝を高める】
アルコールを分解するのに必要な酵素の働きを助け、肝臓への負担を軽減します。肝臓はもちろん、腎臓で行う解毒作業にも役立ちます。
【コレステロール値を下げる】
胆汁の分泌を促し、肝臓の働きを助けます。胆汁酸の分泌が活発になると、血液中の余分なコレステロールは体外へ排出されます。
【高血圧症の改善】
『ノルアドレナリン』が分泌されると、血管を収縮させることで血圧を上昇させてしまいます。『タウリン』には、この『ノルアドレナリン』の分泌を抑える働きがあるので、血管をもとの状態に戻して血圧を下げる効果が期待できます。
また、腎臓は、体から不要な塩分や水分を取り除くことで血液の量を減らして、血圧の上昇を抑える働きがあります。しかし『ノルアドレナリン』は、こうした腎臓の働きも抑制してしまうので、結果として血圧は上昇します。『タウリン』は、この『ノルアドレナリン』の分泌を抑えることで、塩分の摂り過ぎによる高血圧を予防・改善することができます。
【糖尿病予防】
『インスリン』には上昇しすぎた血糖値を下げ、正常な値を保つ働きがあります。『タウリン』は、この『インスリン』の分泌を促進させる効果が期待できます。
【胃の炎症を抑える効能】
『ピロリ菌』が作るアンモニアを無害化し、胃の炎症を抑える働きがあります。日本人の半数はこの『ピロリ菌』を保持しているとされ、慢性胃炎や胃潰瘍、胃ガンなどを引き起こす要因となります。
タウリンの1日の必要量
『タウリン』による効果を得たい場合には最低でも1日あたり500mgが必要とされていますが、体内で作られるのはごくわずかで、残りの部分は毎日の食事から補充する必要があります。
『タウリン』が多く含まれるのは主に魚介類です。可食部100gのタウリン含有量は以下の通りです。
・牡蠣 1,130mg ・ハマグリ 1,080mg ・タコ 830mg ・イカ 770mg ・アサリ 380mg ・シジミ 110mg |
『タウリン』は熱や調理による性質の変化が少ないので、様々な調理法や味付けで摂取することができます。ただし、水に溶け出しやすいので、調理の際に出たスープも一緒に食べるようにしましょう。
タウリンの副作用
『タウリン』は、不用になると尿として体外に排泄されるため、普通の食事で摂り過ぎを心配する必要はありません。しかし、サプリメントなどを併用した場合は過剰摂取になることもあり、肝臓に負担をかけたり、胃酸の分泌過多による胃潰瘍の発生リスクが高くなると言われています。
また、解熱・鎮痛剤として用いられる『アスピリン』は、『タウリン』と同時摂取することで効果が増強してしまう可能性があります。主治医に相談してから服用するようにしましょう。
血液サラサラになろう!
以上のように、『タウリン』には肝臓の機能を助けることで間接的に血液をサラサラにする効果もあります。
しかし、これらの食材を毎日摂り続けるのは大変ですし、少なからず副作用の心配もあります。
そこで、血液をサラサラにする効果がある食材を組み合わせて、より効果が高くなるように作られたサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。
中でも、『黒にんにく』『黒酢』『黒卵黄油』『DHA/EPA』を配合した三黒の美酢は、血液をサラサラにするための最強のサプリメントと言えます。