数年前から、モデルさんを始めたくさんの芸能人が利用していると話題になっている『血液クレンジング』。実は、ヨーロッパでは40年以上も前から広く知られている療法で、英国のエリザベス女王の母君が、老化予防のために定期的に治療を受けられたことでも知られています。
血液クレンジングって何?
『血液クレンジング』は別名『オゾン療法』とも言い、自分の身体から採取した血液を、医療用のオゾンで溶解させて浄化し、きれいになった血液を再び点滴で体の中に戻すというものです。
そもそも血液は、全身の細胞が必要とする酸素や栄養を送り届け、不要な老廃物を回収するという重要な役割を果たしています。そのため、日頃の偏った食事や生活習慣でドロドロの状態になると、様々な病気を引き起こす原因となってしまいます。
そこで、オゾンによって活性化された血液を体内に戻すことで、全身により多くの酸素や栄養を行き渡らせることができる健康な血液を手に入れようというものなのです。
人間が持つ『自然治癒力』は本来とても強いもので、多くの身体的な疾患を治すことが可能です。しかしこの『自然治癒力』は、年齢や環境によってどんどん低下します。『血液クレンジング』は、この低下した『自然治癒力』を復活させることで、老化や病気を予防・克服しようという考えのもと行われる治療法なのです。
具体的な血液クレンジングの流れ
1.採血 2.オゾンガスを混入 3.点滴(約30分間) |
料金は20,000~30,000円程度が相場です。
健康の持続・老化予防が目的の方は月に1~2度、ガンの術後やウィルス性疾患の方で免疫力向上が目的の方は週に1~2度の施術が必要です。ただし、妊娠中の方、甲状腺機能亢進症やG6PD欠損症で加療中の方は施術できません。
具体的な効果
✓血流が良くなる 冷え症・肩こり・むくみの解消、疲労回復効果など ✓血液がサラサラになる 中性脂肪、高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞の予防など ✓抗酸化力が高まる アンチエイジング効果、アルツハイマー予防など ✓免疫力が高まる アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症などのアレルギー症状の改善など ✓細胞の代謝が上がる ダイエット効果 |
血液クレンジングの危険性
『血液クレンジング』について一通りご紹介しましたが、本当に効果はあるのでしょうか。効果がないどころか、逆に身体に害になるようであれば大変なことです。
そもそも『血液クレンジング』は、具体的な病気を治療する医療としては認められていないので、日本ではいわゆる『代替医療(民間療法)』と言われる分野の治療法になります。この治療法の何がどう身体に良いのか、はっきりとした研究結果や臨床データは出ていないのです。
オゾンは活性酸素の塊とも言えるものなので、血中に入ると体内の抗酸化物質はどんどん消費されてしまいます。したがって、結果的には過酸化脂質やアルデヒドを増やしてしまうことになるので、人体に害はあっても効果はないとする識者も大勢います。
しかし、『血液クレンジング』は看護師でもできる簡単な治療法である上、使われるオゾン発生装置や備品は低コストで利益が得やすいため、美容系のクリニックを中心に取り扱うところも増えています。中には、効果を実感させるために血管拡張作用のあるマグネシウムを加えたり、血液が固まらないように抗凝固薬を混ぜたりする悪質なクリニックもあるようです。
血液の出し入れという細心の注意をはらうべき治療法なのですから、理論がしっかりと確立され、日本でも健康保険での保険適用されるようになるまでは、待った方が無難なのではないかと思います。
血液をきれいにするためには
血液をきれいにすることで自然治癒力を高めることが目的なのであれば、バランスの良い食事や生活習慣を見直すことで同じ効果を得ることは可能なはずです。
しかし、分かってはいても慣れ親しんだ生活を変えるのは簡単なことではありません。
そこで、血液をサラサラにする効果がある食材を何種類か組み合わせて、より効果が高くなるように作られたサプリメントを併用してみてはいかがでしょうか。
中でも、『黒にんにく』『黒酢』『黒卵黄油』『青魚のDHA/EPA』を配合した三黒の美酢は、血液をきれいにするための最強のサプリメントと言えます。