春に旬を迎える春野菜は独特の風味があり、数ある野菜の中でもひときわ高い生命力を持つことで知られています。特に、肝臓を元気にする成分が豊富で、強いデトックス効果が期待できます。
春はデトックスの季節
人間の身体は冬の寒さから身を守るため、本能的に代謝機能を低下させ、脂肪を溜め込もうとします。そのため、暖かい春が来ると、冬に溜め込んでしまった不要なものを、代謝機能を活発化させることで一気に排出しようとするのです。
人間の身体の機能は、季節の変化というリズムに合わせて働いているため、その季節にあったケアをすることで自然に体調は良くなります。春はデトックスの季節です。冬に溜め込んだ毒素は全部排出してしまい、健康な身体を手に入れましょう。
春野菜がもつデトックス効果
春の風物詩でもある、竹の子、たらの芽、ふきのとうなどの春野菜は、独特の苦味を持っています。苦い物を食べると、唾液の分泌が増えて消化機能が促進されるため、食べた物がエネルギーに変わりやすくなり、新陳代謝が促進されます。
また、春は身体がデトックスに努めるため、老廃物を排出する働きを持つ肝臓が疲れやすい季節でもあります。春野菜にはこの肝機能を向上させる働きがありますので、積極的に摂るようにしましょう。
肝臓の働きと血液
コレステロールは食事から摂取するものだと思われがちですが、体内にあるコレステロールのほとんどは肝臓で作られていて、食事から摂取するものは全体の2割程でしかありません。また肝臓は、血液中の老廃物や過剰なコレステロールを取り除き、胆汁として十二指腸に排出する働きもあります。
肝臓が疲れていると、これらのコレステロールの調節機能がうまく働かなくなり、体内に蓄積されて血中のコレステロールが増えやすくなります。また、肝臓には脂肪やコレステロールを分解する働きもありますが、肝機能が低下すると、分解できなかった脂肪やコレステロールが血中に溢れ出してしまいます。
このように、肝臓が弱ると、老廃物やコレステロール、中性脂肪などが血液中に滞り、高血圧や動脈硬化などの血管障害を引き起こす原因となります。
春野菜の効能
【春キャベツ】
『ビタミンU(キャベジン)』や『グルコシノレート』が肝機能を向上させて、代謝や解毒などの働きを活発にします。また、この『グルコシノレート』は生で食べるとガンや血栓を抑制する働きが、『ビタミンU』には胃粘膜を強化し、傷ついた胃を修復する働きがあります。
【竹の子】
苦み成分である『シュウ酸』、『カリウム』、食物繊維が、余分なコレステロールや血糖値の上昇を防ぎ、水分の代謝も活発にします。また、えぐみ成分である『チロシン』は、老化防止や脳の活性化に効果があります。
【たらの芽】
苦み成分である『エラトサイド』は、肝機能を向上させて解毒を促進させる他、糖の吸収を抑えたり、強い抗酸化の働きもあります。また、取り過ぎた塩分を体外に排出する『カリウム』も豊富に含みます。
【せり】
『カルシウム』『鉄分』『カリウム』などのミネラルや食物繊維が豊富で、血中の余分なコレステロールや老廃物を排出する働きがあります。
【ふきのとう】
苦み成分である『ケンフェロール』『フキノール酸』は、肝臓をはじめとする消化機能の働きを促進し、解毒と疲労回復に役立ちます。ミネラルや食物繊維を豊富に含むので、便秘の解消にも効果があります。
【アスパラガス】
疲労回復やスタミナ強化に効果的な『アスパラギン酸』が豊富です。また、むくみや肝機能を改善させる働きもあります。更に、穂先に豊富な『ルチン』は、毛細血管を丈夫にし、動脈硬化や高血圧を予防する働きがあります。
【新玉ねぎ】
『硫化アリル』という成分が、血液をサラサラにして動脈硬化や高血圧を予防する働きがあります。
サプリメントを併用しよう!
これらの春野菜は、肝臓を元気にすることで血液をサラサラにします。しかし、春野菜には独特な苦味・えぐみがあるため苦手な人が多い上、年中手に入るものではありません。血液さらさらを目指すなら、毎日継続して摂ることが重要です。
そこで、血液をサラサラにする効果がある食材を組み合わせて、より効果が高くなるように作られたサプリメントを併用してみてはいかがでしょうか。
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