NO(一酸化窒素)と聞くと、車の排気ガスを思い浮かべ、あまり良い印象がないのですが、ヒトの体内では、血管を拡張し、血流を調整して血管を若返らせる効果があることが明らかにされました。これは1998年のことですが、何とノーベル医学・生理学賞を受賞しているとってもすごいことなのです。
NO(一酸化窒素)の主な働き
NO(一酸化窒素)の主な2つの働きとしては、
・血管の筋肉をやわらかくして血管を拡張し、血流を良くするという作用 ・血管内にコレステロールがくっついたり、血栓の発生を防ぐ作用 |
NO(一酸化窒素)の、これらの働きにより、動脈硬化を防止したり、免疫力をアップしたりと、とても優れています。つまり、NO(一酸化窒素)は、老化してしまった血管を若返らせることができるのです。
どうやってNO(一酸化窒素)を増やすの?
体内にNO(一酸化窒素)を増やすには、血流を多くして、血液がどんどん流れて血管内皮を刺激してあげると、NO(一酸化窒素)は増えていきます。血流を増やすには、下半身に流れていった血液をしっかりと重力に逆らって上にくみ上げて、心臓に戻すことをきちんとしてあげることです。
足のふくらはぎは、第二の心臓とも呼ばれていて、下半身に行った血液を引っ張りあげて心臓まで届ける役割をしていますが、運動不足などによって下半身の筋肉が低下すると十分に血液を循環させることができなくなってしまいます。
下半身(足)の筋肉を動かして足のふくらはぎをしっかりと収縮・拡張することで、血流を増やして効率よく心臓に血液を戻すことができます。
食事や運動でNO(一酸化窒素)を増やす
30歳を過ぎた頃から、NO(一酸化窒素)を作る力が弱まってきます。食事でNO(一酸化窒素)の元になるアミノ酸を多く摂ったり、運動(ウォーキングなど)をして足のふくらはぎの筋肉を鍛えて、血流を増やすことで、NO(一酸化窒素)を増やすことが必要になってきます。
NO(一酸化窒素)を増やす食材としては、魚や大豆などの良質のタンパク質(特にアルギニンを含むカツオや豆腐)、アミノ酸を多く含む赤肉、シトルリンを含むスイカやメロンなどがありますが、これらの食材を使った料理だけでは、十分な量を確保することは難しいです。
血管を若返らせるために
実際の年齢よりも血管年齢が高い方が、増えています。つまり年齢以上に血管が老化して固くなったり、血管内が細くなったりしているのです。血管がもろくなっているので、やぶれて血液が体内に流れ出てしまいます。脳の血管や心臓付近の血管であれば、命に関わることになってしまいます。
血管は若返らせることができますので、しっかりとNO(一酸化窒素)を増やしていくようにしましょう。足のふくらはぎがしっかりとポンプの役割をして血流を増やして心臓に血液を戻しているかどうかは、前屈をしてみることでわかります。膝を曲げないようにして上半身を前屈してみてください。
足のふくらはぎの筋肉が固くなっていると、前屈することで筋肉が引っ張られて痛いので、床まで手の指先が届きません。このような方は、足のふくらはぎを柔らかくして、さらに筋力をつけるためにウォーキングなどの運動をすることと、NO(一酸化窒素)を増やす食事をできるだけ摂ること、サプリメントを活用してNO(一酸化窒素)を増やすアミノ酸を補給することが近道と言えます。
特に黒酢は、アミノ酸を多く含み、NO(一酸化窒素)を増やすアルギニンも豊富に含んでいます。さらに黒酢やにんにくは、血液サラサラ成分を含んでいるので、一層、血管年齢を引き下げて柔軟で弾力性のある若い血管にしてくれます。
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