血液ドロドロにするものに低体温があります。コレステロールや中性脂肪は正常値であっても、体温が低いために血行障害が起きたり、免疫力が低下したり、活性酸素が大量発生したりと身体の老化を促進してしまっているのです。
●低体温とは?
平均体温は36.5℃と言われていて、免疫力も代謝も活発に働く体温ですが、これより体温が下がると徐々に身体の様々な機能が低下してきます。35.5℃を下回ると代謝機能・排泄機能の低下、自律神経失調症を発症したりアレルギー症状の悪化が見られるようになります。
低体温とは35℃以下に下がり、免疫力が低下し、基礎代謝も低下し、体内酵素活性も低下した状態のことを指します。
●低体温になることの危険性
【免疫力の低下】
体温が1℃下がると免疫力は約30%も低下し、ガン細胞は35℃で最も活発に増殖すると言われています。体温が低いということは、免疫力が低下する中でガン細胞が活発になるというような非常に危険な状態と言えます。
【基礎代謝の低下】
基礎代謝のうち体温維持に必要なエネルギーは約60~70%で、体温が1℃違えば、体温維持に必要なエネルギーは約15%程度変動することから、体温が1℃下がるとだいたい10%程度の基礎代謝が減ることになります。
なので、体温が1℃低い人は、基礎代謝が低下した分、エネルギーとして消費されずに脂肪に変換して蓄積されることになります。
【体内酵素活性の低下】
体温が低いと活性酸素が過剰に発生するのを抑える抗酸化酵素(抗酸化作用を持つ酵素)の働きが低下するため、活性化酸素を大量に発生させることになります。
活性化酸素はコレステロールと結びついて過酸化脂質になり、その過酸化脂質は、血管内に付着したり血管に溜まることで、血管内を狭くしたり、血管の中に浸透していき血管の細胞を傷つけて破壊していきます。
血管が狭くなり、血液が流れにくくなったり、血管が傷つけられて血栓ができやすくなると、血液はドロドロになってきます。
●低体温の原因
低体温の原因として、甲状腺ホルモンの不足により低体温になる場合があるので、疲れやすかったり、冷え・むくみがあったり血圧の低下などを感じる場合は一度、甲状腺の検査を受けてみましょう。
それ以外の原因としては、大部分は生活習慣の乱れが原因です。 筋肉量の減少、偏った食事、体を冷やす食べ物の摂り過ぎや体を冷やす環境、運動不足、タバコ、ストレスなど、日常生活で体を冷やすことや、血行を悪くするようなことを続ることが、低体温にしているのです。
●低体温を改善して血液サラサラにするには
甲状腺ホルモン異常などの明らかな原因がある場合は、その治療をする必要があります。
それ以外の場合は、生活習慣において、血液の流れを悪くすることや体を冷やすことをしていないかを見直す事が必要です。
【運動】
最初の慣れないうちは、1回30分以上のウォーキングを週2~3回以上するようにしましょう。続けて30分歩けない場合は15分を2回にとか、10分を3回にしてトータルで30分行いましょう。
だいぶ慣れてきたら、毎朝の習慣にしましょう。 毎日30分程度、体温の一番低い朝にウォーキングすることで、0.7~1℃体温を上昇させることができるようになります。
【入浴】
毎日、お風呂に入って湯船に10分程度浸かることで体温を1℃上がります。毎日続けて習慣にすることが重要です。必ず湯船に浸かることがポイントです。シャワーだけで済ませるのはNGです。
【白湯を飲む】
朝は1日の中で一番体温が低い状態なので、冷たい水ではさらに体温を下げることになりますので、白湯を飲んで体の中から温めましょう。
【禁煙】
タバコを吸うと成分のニコチンにより、交感神経が活発になり、交感神経は、血管を収縮させ、体を活発にします。血管が収縮すると血液の循環が悪くなり、体を冷やしてしまいます。低下した体温は平常に戻るまでかかる時間は、何と2時間もかかります!タバコは吸わないようにしましょう。
合わせて読みたい記事