春は身体が渇く季節で、自宅でも外出先でもお茶を飲む機会が増えます。しかし、せっかく毎日飲むものなら、適当に選んでいては勿体ありません。たくさんあるお茶の中でも、血液サラサラにする効果が大きいものについてご紹介します。
緑茶
渋み成分である『カテキン』は、消化酵素の働きを抑えることで消化吸収のスピードを遅らせ、血糖値の上昇を抑えます。血糖値の急上昇は中性脂肪の大きな原因となるため、この作用を抑えることは中性脂肪の減少に繋がります。また、この『カテキン』は『ポリフェノール』の一種であり、強い抗酸化作用によって悪玉コレステロールの酸化と増加を防ぐこともできます。
緑茶はカフェインを含むので、食事直後に飲むと鉄分の吸収を邪魔してしまいますので注意しましょう。
麦茶
麦茶に含まれる『GABA(ギャバ)』には、腎機能を改善して、血圧が高くなる原因となる塩分を排出する作用があります。また、動脈硬化や血栓症を引き起こす中性脂肪やコレステロールを減らす働きもあります。
更に、原料である大麦を煎る過程で発生する『アルキルピラジン』には、血小板凝集を抑える作用があり、血液の流れを改善します。血液サラサラを目指す人にとっては、最も効果的な飲み物の1つであると言えます。
ウーロン茶
ウーロン茶特有の『ウーロン茶ポリフェノール』には、食事によって摂取された脂質の吸収を抑える働きがある上、不要な脂肪を体外へ排出する働きもあるので、血中の中性脂肪を減らすことができます。緑茶などに含まれる『カテキン』にも脂質を分解して脂肪の燃焼を促進する働きがありますが、体外へ排出する効果とはやや異なります。
また、高い抗酸化作用があるため、体内の活性酸素を除去して動脈硬化などを予防することができます。ただし、烏龍茶は胃に強い刺激があるので、過剰摂取には注意しましょう。
どくだみ茶
『カリウム』が豊富なため利尿作用が強く、体内に溜まった老廃物や毒素を体外へ排出するデトックス効果があります。また、過剰に摂取した塩分を排出する作用もあるため、高血圧の予防・改善に効果的です。
更に、毛細血管をしなやかにして血流を改善する働きもあるので、高血圧の他にも、動脈硬化などの生活習慣病の予防も期待できます。ただし、摂り過ぎると血液中のカリウム濃度が高くなる「高カリウム血症」を招く危険性もあるので、注意が必要です。
サンザシ茶
『フラボノイド』の持つ抗酸化作用によって、悪玉コレステロールの酸化を防ぐことができます。
また、血管拡張作用や血管壁強化作用、コレステロールを下げる働きもあることから、高血圧や動脈硬化の改善をサポートします。
サンザシは生薬としても用いられており、血液がサラサラになって血流が改善されることで、生理痛など婦人科系トラブルの緩和にも有効です。
たんぽぽ茶
たんぽぽの根には強い利尿効果があり、体内に溜まった余分な水分や有害物質を体外へ排出し、肝臓の機能を高める作用があります。また、糖質の吸収を遅らせて血糖値の急激な上昇を抑制したり、脂肪燃焼作用、血管拡張作用もあることから、高血圧や動脈硬化などを防ぐ効果も期待できます。
たんぽぽ茶にはカフェインが含まれていないため、体に優しいお茶として注目されています。
ネトルティー(イラクサ茶)
ネトルに含まれる『クロロフィル』はデトックス効果を持ち、体内に溜まった有害物質を吸着して排出します。この時、血管のコレステロールも同様に排出されるので、血流が改善されて動脈硬化や高血圧を防ぐ効果があります。
また、ネトルには鉄分、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルやビタミンが豊富に含まれているため、貧血の予防にも効果的です。ネトルには緑茶に似た香りと味わいがあり、日本人にとっては非常に飲みやすいハーブティーです。
血液サラサラ効果に即効性を求めるなら
お茶は基本的にノーカロリーなので、気分や体調に合わせて積極的に取り入れましょう。いずれのお茶も温めて飲むのがポイントです。冷たいお茶は身体を冷やしてしまうので、かえって血行を悪くしてしまう可能性もあります。また、中には副作用が出るものもありますので、濃いお茶を多量に飲むことは避けましょう。
お茶だと、かなり長い期間飲み続けないと効果は現れにくくなります。ある程度、即効性を持たせて血液サラサラになりたいと思うなら、血液をサラサラにする効果がある食材を組み合わせて、より効果が高くなるように作られたサプリメントを併用してみてはいかがでしょうか。
中でも、『黒にんにく』『黒酢』『黒卵黄油』『DHA/EPA』を配合した三黒の美酢は、血液をサラサラにするための最強のサプリメントと言えます。