血圧の上下の差(脈圧)が小さいと危険とは、どういうこと?

血圧の高い方と低い方の差が小さいと、50歳未満では死亡率が高くなるという調査結果があるようです。血圧の上下(脈圧)が大きいことが危険だと思っていたのに、小さいのも危険なんでしょうか? 一体どういうことなんでしょうかね。

血圧測定

血圧の上下の差が少ないのは?

心臓が収縮して血液を全身に出すときの血圧(上の血圧)と、心臓が拡張して血液が心臓に戻ってくるときの血圧(下の血圧)の差を脈圧と言いますが、この脈圧が小さいと、動脈硬化などのために細い血管が狭くなっていることが原因だと考えられます。

 

と言うことは血管が狭くなると、余分な圧力が血管にかかり、低い方の血圧も高くなるということになります。細動脈硬化と言われる直径が0.1mm程度の細い末梢の血管が詰まって動脈硬化が進行している場合が多いのです。

 

これは、心臓や脳などの血管抵抗が大きくなっている場合が多く、上の血圧は正常でも下の血圧が上昇してしまうのです。

 

血圧 アップ

下の血圧が高いのは?

血圧の上下の差が少ないということは、下の血圧が通常より高くなっているので、本来、拡張期は、心臓に負荷があまりかからずに膨らんでいる状態なのに、血管が強い圧力を受けている(血圧が高い)のは異常な状態と言えます。特に下の血圧が100mmHg以上ある場合は、大きな問題です。

 

血管が広がっている状態で、血圧が高いということは、血管内が詰まって狭くなり、硬化している可能性が高いと言えます。これは、動脈硬化が進行していることを示していると考えられます。

 

上の血圧と言われる収縮期血圧がそんなに高くなく、下の血圧の拡張期血圧だけが高い状態なので、血圧の上下の差が少ないというのは、大きな血管は、まだあまり詰まることなく、ある程度の柔らかさや弾力性を保っているのに、末端の細い血管は、詰まったり柔軟性がなくなり固くなっているということなんです。

 

ドロドロ血

血圧の上下の差が少なくなる原因は

脈圧の小さくなる原因としては、食生活や生活習慣の乱れ(動物性脂肪の多い肉類や、コレステロールを多くふくむ食品の食べ過ぎによるカロリー過多)や、お酒の飲み過ぎ、運動不足、タバコやストレスなどよって、血液がドロドロになったためなのです。

 

自分の生活環境を見直して見て下さい。健康診断などの血液検査の結果に異常は無かったでしょうか? 比較的若い人にも多く見られる症状ですので、年寄りばかりの病気ではありません。

 

自分の血圧の上下の差が心配であれば、血管の詰まり具合も検査することができます。ちょっとでも気になるようであれば、5分程度の検査ですので一度検査してみてはいかがでしょうか?

→ 血管の詰まり具合を調べるには、こちら

 

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