たまねぎの血液さらさら効果を調べました。玉ねぎには色々な薬効がありますが、血液サラサラにする成分を中心にまとめてみました。
玉ねぎの血液サラサラ成分
タマネギに含まれる血液サラサラ成分には、『アリシン』と『ケルセチン』と呼ばれる代表的な成分があります。
アリシン
玉ねぎには独特の刺激臭と辛味成分である『アリシン(硫化アリル)』という成分に血液をサラサラにする効果があります。
アリシンには強力な抗酸化作用があり、血液が固まるのを抑えるといった働きや、血中の悪玉コレステロールを減らす働きもあるので、血液が詰まって血栓が生じるのを予防し、血液をサラサラにしてくれるのです。
また、血栓を溶かす作用は、シクロアリインというイオウ成分にも含まれています。
このシクロアリインは、たまねぎを加熱することで増えていきます。生の玉ねぎでは、少なく、切ったりすることで成分が出て行ってしまうので、シクロアリインをたくさん摂りたい場合は、切らずに加熱することがポイントです。
その他、アリシンには、強い抗菌・殺菌作用があり、ピロリ菌やO-157菌やコレラ菌までを死滅させる力さえ持っています、すごいですね。
アリシンの効果的な摂り方
① ビタミンB1と一緒に摂る
アリシンは、ビタミンB1と結合して、ビタミンB1の吸収力をアップさせます。
水溶性で熱に弱い性質を持つビタミンB1は、そのまま調理すると、栄養素の総量のうち半分から1/3は失われてしまいますが、アリシンを含むタマネギやニンニクといっしょに調理すると、アリシンがビタミンB1と結合しアリチアミン(活性持続型ビタミン)となりパワーアップして、損失が少なくなり、体に吸収されやすくなります。
② 油と一緒に摂る
アリシンは加熱に弱い物質ですが、油と一緒に調理することで、成分そのものが分解されにくくなると言われています。
そこで、カレーや、シチューなどの煮込み料理に使う時に、油でいったん炒めてから入れることで、吸収がぐっと良くなるんです。
ケルセチン
たまねぎに多く含まれるケルセチン(ビタミンP)は、フラボノイド、ポリフェノールの一種で、血流を改善する効果や動脈硬化を予防する効果などがあります。
ケルセチンは、ビタミンCの吸収を助ける作用があり、強力な抗酸化作用を持っているので、活性酸素によるダメージを防ぎ、血流を改善する効果があります。
赤血球は、活性化酸素により酸化することで柔軟性を失い、変形することができなくなると、毛細血管を通れなくなるので、ケルセチンにより、活性化酸素による赤血球の酸化を防ぎ、赤血球が活発に体の隅々まで、血行良くながれるようにして、血液サラサラにします。
また、ケルセチンは、食後の血管内皮機能(血管が柔軟性を保ち、血液が流れやすい状態にする作用)を良くします。
血管内皮機能が低下すると、血管の細胞の間からLDL-コレステロール(悪玉)が入り込み、血管内皮細胞の障害が起こり、血管の収縮や拡張をコントロールする一酸化窒素(NO)の生産が低下して、血流が悪くなってしまい、動脈硬化などが発生しやすくなります。
さらに、血管や血液の健康を保つケルセチンには、血圧の上昇を抑える効果もあるといわれています。
血液サラサラ効果を高める方法
タマネギに含まれるアリシン(硫化アリル)は、タマネギを切って細胞が壊れた時に、酵素の働きで活性化され、どんどん増えてくる物質なので、切った直後は少ないです。
切ってから15分くらい経って、アリシンが増えた状態で調理したり食べたりすると血液サラサラ効果を高める事が出来ます。
みじん切りにしたり、薄くスライスしたりすることで、より細胞が壊れるので効果的です。ただし、アリシンは水に溶け出しやすいので水にさらしたり、しっかり洗ったりしないで、水に軽くくぐらせる程度にする方がよいです。
たまねぎには、血液をサラサラにする成分がこのようにたくさん含まれています。
たまねぎの中でも、さらさらレッドたまねぎ と呼ばれ、普通のたまねぎの1.5倍~3倍の量のケルセチンを含んでいます。
『たまねぎ』に『なっとう』+『DHA・EPA』と、血液サラサラ成分を組み合わせたサプリメントもあります。
たまねぎは、そのままだと目にしみたり、辛かったりするのですが、血液サラサラ成分の良いところだけを取り出したサプリメントであれば、刺激臭も辛味もありません。
刺激臭を消した、サプリメントで摂るのが一番です。
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