自律神経によって血液サラサラにも血液ドロドロにもなるんですか?

自律神経が乱れると、血行障害を引こ起こしたり、血液を酸化させてドロドロにしたり、冷え性や低体温にしたりと、身体のあちこちを異常してしまうのです。自律神経と血液サラサラの関連性について、探ってみました。

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●自律神経って?

自律神経とは、意識をしないでも生きていく上で欠かせない体の各機能を調整してくれる神経です。呼吸をしたり、汗をかいたり、ホルモンの分泌を調整したり、心臓や胃腸などを勝手に動かしてくれるのが自律神経なのです。

 

自律神経には、活動的な交感神経と、休養するための副交感神経の2つがあり、交感神経・副交感神経が相互にバランス良く働くことで、動いたり休んだりをうまくコントロールしているのです。

 

1日の内では、働いている昼間は交感神経が優位に、休息する夜間は副交感神経が優位となりますし、1年でみると冬は、寒さに耐えるために交感神経の方が優位に働き、夏は体がリラックスモードになるため、副交感神経が優位になるようです。

 

●自律神経が乱れると血行不良に?

自律神経は、私たちの生命活動を支える重要なシステムで、様々な働きがありますが、その中でも体内のライフラインである血の流れ『血行』は、健康維持に大きく影響します。

 

血液は、酸素や栄養分を体内の隅々までの細胞に運び、二酸化炭素や老廃物を回収するという役割を持っているので、血行が悪くなると栄養分をカラダ全体に届けることができないし、老廃物も排出できないために身体のあちこちに不調や病気を招きやすくなります。

 

また、血液には病気からカラダを守る役割の白血球や免疫物質も含まれおり、特に白血球には、血液の流れに乗って体内をめぐり細菌やウィルスといった異物を素早く見つけて駆除する役目を持っています。
したがって、血行不良だと入り込んだ細菌やウィルスなどを見つけるのが遅くなり、その間にカラダにダメージを受けて病気になったりしてしまうのです。

 

●自律神経の乱れが血行不良を招く理由

交感神経が過度に緊張すると、アドレナリンの作用が強まり、血管を収縮します。この状態が長く続くと、血管はずっと絞られたままとなり、血流が減少して血行障害になります。

 

また、交感神経が緊張しすぎると、免疫の働きをする白血球の中の『顆粒球』が増加します。
増えすぎた顆粒球は死滅するときに活性酸素を大量に発生させ、強力な酸化力を持つ活性化酸素によって血液を酸化させてしまうので、血液ドロドロになり、血行障害を生じ、低体温になります。

 

このように交感神経が一方的に優位になる時間が長くなると、血管の収縮や血液の酸化により血行が悪くなってしまうのです。

 

●自律神経のバランスを整えて血行促進!

自律神経のバランスを整えておくことで、血行障害を引き起こす原因の一つを解消することが出来ます。血行を悪化させないためにも、交感神経ばかりが優位にならないように、副交感神経を高めることをしましょう。

 

普段から食べる物や運動、ゆっくりお風呂に入ったりすることで、副交感神経を高め自律神経のバランスを整え血行を良くし、免疫力や自然治癒力のアップした身体作りをすることが重要です。

 

食べる物・栄養

ビタミンやミネラルが不足すると、ストレスに対抗するホルモンの分泌が少なくなり、ストレスに弱くなるので自律神経は、バランスを乱しやすくなります。そうなると血行が悪くなるので、ビタミンやミネラルが豊富な野菜を摂りましょう。

 

できるだけ身体を温める食べ物を摂り、身体を冷やさないようにするためには、にんじん、ごぼう、かぼちゃ、タマネギなどの野菜を摂るといいです。どの野菜も基本的には、加熱調理して、温かく食べると効果的です。

 

また、サラサラの血液を作る食べ物としては、黒酢・にんにく・たまねぎ・青魚・納豆・しじみなど色々あります。これらは毎日摂ることで効果がでます。毎日食べるのには、ニオイや味、調理の面倒臭さで続けることが難しいという場合は、味やニオイを気にすること無く毎日手軽に摂ることが出来るサプリメントを活用するのが良いでしょう。

 

運動

下半身には、全身の筋肉の3分の2以上が集まっていて、歩くことでその3分の2以上の筋肉を同時に動かすことで、心臓のようにポンプの役目を果たし、血液の循環を良くするために足は、『第2の心臓』」と呼ばれています。

 

運動不足になり足をあまり動かさないと、このポンプの力が弱くなって、血行不良になってしまうので、特に足を中心に動かしたり、足を温めたりすることが重要です。運動不足の場合は、無理すること無くウォーキングから始めてみましょう。

 

ゆっくりのお風呂

ぬるめのお湯(約38℃~41℃)がポイントで、副交感神経を優位にしやすくなり、ゆったりリラックスすることができたり、血管が広がることで、血液の流れが良くなります。

 

42℃以上の高温のお湯は、交感神経を優位にしてしまったり、血圧が急激に上昇し、体に負荷をかけてしまいます。また、血小板の血液凝固作用を促進することで、血栓をつくりやすくなってしまうので、血液サラサラには逆効果です。

いつもシャワーしか浴びていない人は、きちんとバスタブにつかることで、血行も良くなって冷え性にも効果があるはずです。

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