ニンニクの血液さらさら効果を調べました。
にんにくには色々な薬効がありますが、血液サラサラにする成分を中心にまとめてみました。
にんにくには血液をサラサラにする効能がいくつかあります。具体的には次のようなものです。
① 抗血栓作用(血小板凝集抑制作用)
② コレステロール抑制作用
③ 抗酸化作用
① 抗血栓作用(血小板凝集抑制作用)
にんにくの効能の中でも強力な作用としては、血小板の凝集(多数集って固まる)を阻害すること(血小板凝集抑制作用)で、血栓を作りにくくする作用があげられます。
にんにくの臭いの元は、『アリイン』と呼ばれる成分で、元々無臭ですが、生のにんにくを切ったりすったりすることでアリナーゼ酵素と反応して『アリシン』というニオイの強いイオウ化合物になります。
このアリシンには、血小板の凝集を抑制し血栓をできにくくする効能(抗血栓作用)があり、血管が詰まりにくくなり、血液をサラサラにしてくれます。
② コレステロールを下げる作用
コレステロールは食物摂取で約20%が、残りの80%は体内で生産されていますが、にんにくには、その『コレステロールの生成を邪魔する』という効果と、肝臓から『コレステロールを排出させる』という効果の両面があり、その結果、血管内のコレステロールを少なくすることで、血液をサラサラにすることができます。
★ 『コレステロールの生成を邪魔する』
糖質、脂質、タンパク質が、肝臓でコレステロールに合成される時に、にんにくのアリシンが変化してできるアホエン、ジチイン、S-アリルシステインといった成分が、コレステロールを作る酵素の、HMGーCoA合成酵素とHMG‐CoA還元酵素のはたらきを妨げ、コレステロール合成を邪魔します。
★ 『コレステロールを排出させる』
にんにくのアリシンが変化してできるスルフィド類(ジアリルジスルフィド、ジアリルトリスルフィド)は、肝臓に貯蔵されたコレステロールを胆汁として分泌さる働きを促進し、血中のコレステロール値を低下させる効果があるようです。
③ 抗酸化作用
コレステロール自体は、いくら血管に中に多く存在しても、血液の流れに悪影響も与えませんし、活性化酸素はバイ菌や細菌を溶かし、細胞を守ってくれる役割があり、体内で作られてもすぐ消えてなくなるので、それぞれが単独でいる限りは、問題はありません。
しかし、コレステロールと活性酸素が結びつくことによって、つまり、酸化することによって、過酸化脂質という危険な物質に変わります。
過酸化脂質は、血管内に付着したり血管に溜まることで、血管内を狭くしたり、血管の中に浸透していき血管の細胞を傷つけて破壊していきます。
血管が狭くなり、血液が流れにくくなったり、血管が傷つけられて血栓ができやすくなると、血液はドロドロになってきます。
過酸化脂質は、腎臓から排泄されないので、いつまでも体内にとどまり、どんどん血液をドロドロさせることになってしまいます。
にんにくに含まれる脂溶性のビタミンEの中にあるα-トコフェノールは、脂質が酸化するのを自らが酸化することで、防ぐ抗酸化作用があります。
また、ニンニクに含まれるイオウ化合物にも解毒酵素のはたらきを活性化したり、活性酸素を除去する抗酸化作用があるといわれています。
これだけ血液サラサラ効果を持つ『にんにく』なんですが、強烈なニオイのために食べる時間や場所が気になります。
そして、にんにく自体、結構な値段がするので、にんにくの血液サラサラパワーを摂り入れるなら、匂い対策のしてあるサプリメントで摂る方が臭くなくて安いです。
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